抽象データ型

情報処理用語集

抽象データ型

情報処理関連の用語について、基本的知識を紹介しているサイトです。近年、情報処理はインターネットなどの普及により、毎日生活していく中で熟知され、さまざまなシーンで利用されており日常生活の一部になりつつあります。コンピュータ社会において、技術の急激な進歩や発展に伴い情報処理用語も大幅に増えてきております。膨大な量の用語を全てご紹介するのは難儀ではありますが、多様化する現状に対応して、基本的な用語から、コンピュータ全般、ソフトウェア、アルゴリズムとデータ構造、システム開発の基礎、ファイルとデータベース、通信ネットワーク、情報処理システム、産業社会と情報化、情報化の課題など、いろいろな観点から用語を努めて簡潔で、できる限り解りやすく、丁寧に説明させていただいております。情報処理関連用語の理解やスキルアップで多くの情報と知識を習得していただけたら幸いです。「初級上級システムアドミニストレータ」や「上級システムアドミニストレータ」、「基本情報技術者」、「特種情報処理技術者」、「ソフトウェア開発技術者」などIT技術関連の試験対策にも是非、お役立てください。情報処理用語集は情報処理技術者試験資格取得を目指すあなたを応援させていただきます。

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情報処理用語集>抽象データ型

abstract data type

抽象データ型とは、データとデータに対する操作の方法だけが公開され、

その内部手続きが隠されたデータ構造で、データ型として宣言できるもの。

このようなデータ型は様々な実装から独立しているという意味で抽象である。



例えば、スタックを操作するPUSH操作とPOP操作だけを外部に公開すれば、

内部の手続きはブラックボックス化される。


ブラックボックスにはスタックというデータとそれに対するスタックポインタ制御

などの具体的な操作が隠されている。


これを情報隠ぺい(information hiding)と呼び、データと手続きをまとめて

ブラックボックス化することをカプセル化(encapsulation)という。


つまり、スタックを配列で実現することや、連結リストを使用することもできる。

このようにしておけば、スタックの容量や構造を変更することが容易行える。

スタックへ値を積むとき

スタックから値を
取り出すとき
PUSH操作



POP操作


ブラックボックス



従来のモジュール化プログラミングでも、引数はPUSHやPOPを指定し、

内部構造は独立したモジュールにしておけば、同様な効果をもたせることは

可能である。


決定的に異なっている部分は、従来のモジュールでは使えるスタックが

1つしかないところである。


カプセルも一種のモジュールだが、このモジュール自身をデータ型にすることで

必要なときに何個でも、あるいは配列として宣言することも可能になる。


スタックの例では、スタックの配列をつくることもできるわけである。


抽象データ型は、プログラム部品としての再利用が容易で、信頼性の高い

プログラムを早く開発することができる。




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